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キャンピングカーのボディケア

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 アメリカンRVの外装は、FRPマットを使用しておりFRPの”目”(ガラス繊維の模様)が見えるものがほとんどで凹凸が目だつ。
 一方、国産の一体成型でゲルコート+ウレタン塗装の車両は、表面はなだらかである。
 外装の異なる2台を並べて艶を比較すると国産の一体成型の方が綺麗である。(塗装技術により異なるが)
 いずれにしても、キャンピングカーのボディ表面は、大手メーカーの乗用車などと違い、鏡面の艶がある車両は存在しない。
 いくら磨いても艶が出ないのは、ボディ表面が凸凹の状態であるからである。
 これは、アメリカンRVの場合はガラス繊維が原因であり、国産の場合は、ゲルコートの仕上がりが悪い場合や塗装技術が低い場合などにこのような状態が発生する。
 とは言っても、少しでも車両は綺麗に保ちたいものである。
 ワックスをかける場合、車両の長さが長くなればなるほど、面積が大きくなればなるほどムラが発生する。
 白っぽい部分がまだらになたり、艶がまだらになったり・・・である。
 ではムラを少なくするためには、どのようにすれば良いか・・・。
 それには、ポリッシャーが最適である。
 ポリッシャーは高価なため、安上がりな方法としては、電気ドリルにポリッシャー用スポンジをアタッチメントで取り付けたものでも効果絶大である。
 ワックスをかける労力を減らすことができるばかりか、艶も均一に出すことができる。
 艶の無い車両でもポリッシングを繰り返すことにより、表面が研磨され艶が復元することもある。
 巷では、○○コーティング、○ヶ月ワックス不要などの製品やサービスがあるが、ワックスによるポリッシングが安く綺麗に仕上がり、そのつど車両を自分自身で細部まで確認できるので一石二鳥である。
 写真はアメリカンRVにワックスでポリッシングを施した状態。
 何も他には特殊な表面処理はしていない。たった1回のポリッシングでこれだけの艶が出、さらに、水垢も付着しにくくなる。

蘇ったクラスC

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 本場アメリカのキャンピングカーはダークメタリックカラーや真っ白が主流である。
 1990年代半ばくらいまでのアメリカンRVの”白”は、どちらかといえばベージュのような色である。しかし、年式の新しい”白”は、純白に近い白である。
 先月、その純白に近い色で全面塗装を施したクラスCにラインを入れた。

※全面塗装:http://www.net-camper.com/2007-tosou/tosou.html

 もちろん、ラインの配色や形状も最新のアメリカンRVのデザインを取り入れたものである。
 ラインの色の配色についてもその時代ごとの流行がある。
 今回施したデザインと配色は2007年モデルのクラスAのデザインを参考に製作したものである。
 ボディ形状や車体デザインは一切変わらずとも全面塗装とラインを施すだけで、まるで年式の新しいキャンピングカーのように見える。
 また、新しく施した塗装やラインは美しさだけではなく、水をはじき、水垢も付着しにくい。まさに、一石二鳥である。

クラスCのライン

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 全面塗装したクラスCのラインのデザインが決定した。
 いよいよデザインとカットである。
 デザインは、コンピュータ&ドロー系ソフトを使いデザインを行う。
 それをカッティングプロッターへ出力しカットする。
 デザインに時間がかかるものの、一旦デザインができてしまえば、機械がカットしてくれる。機械がカットするため、正確であり、曲がりや歪みもない。さらに何枚でも製作が可能である。
 今回のデザインは大きさや長さがかなりあるため、当然業務用サイズのプロッターでなければカットできない。
 何とも便利な世の中になったものである。
 早ければ今週末、全面塗装後のクラスCが最新のカラーリングとデザインで蘇る。

全面塗装後のカラーリング

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 今月全面塗装を施したクラスC用に注文したカッティングシートが届いた。このゴールドはオーダーで製作したため少々時間が掛かった。
 この3色を用いて、流線を取り入れた最新のデザインでデカールを作成する予定である。デカールのデザイン、色ともに本場アメリカの最新クラスCのデザインを取り入れる。
 コンピュータ+ドロー系ソフト+業務用カッティングマシーン・・・を使い、デザインした形にシートをカットする計画である。
 FRPが劣化し車体が黄ばんでいた車両が最新のデザインで蘇る日もあとわずかである。

全面塗装の費用

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http://www.net-camper.com/2007-tosou/tosou.html
 のクラスCの全面塗装に関する問い合わせをこれまでに多数頂いている。最も多いのが、本ページに書いている「3万円弱でクラスCの全面塗装が本当にできるのか、金額が間違っているのでは?」などである。
 塗料は、馴染みの自動車塗料専門店から購入した塗料、通常使われる板金塗装をする2液性ウレタン塗料である。
 マスキング紙や一部溶剤は、自前だが溶剤のほとんどは新規に全面塗装用に購入したもの。溶剤合計3万円強であるが、実質まだ溶剤にあまりがあるため、実費はそれ以下である。
 全面塗装の見積もりを取ったら、30万。50万・・・などだったとの相談もあるが、それぞれの業者の作業指数によって工賃も異なる。また、キャンピングカー=デカイ・・・というだけで、割り増し料金にもなるケースもある。キャンピングカーの宿命である。
 また、面白い問い合わせで、「ホームセンターで販売している自動車補修用の缶スプレーで全面塗装できないか」という質問も頂いた。できないことはないが、缶スプレーはあくまでも一部の補修用。そして、何よりも塗膜が薄く密着も弱い。言い換えれば艶も出にくく、はがれやすい。また、缶スプレーは内容量に対して金額が割高であるため、缶スプレーの購入代金だけで10万円では足りないかもしれない。缶スプレーで全面塗装・・・・これは、絶対にお勧めできない。
 

ユーザー車検

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 知り合いがユーザー車検にチャレンジしたいということで知り合いに付き添う。
 事前に法定点検を済ませ、いざラインへ。
 知り合いは初めての車検のため、少々手間取りながらもラインを進んで行く・・・ところが、COとHC、ヘッドライトが×のである。
 3つのエラーは、初めての友人の人為的なミスではない。
 とりあえず、ラインを抜け再検査となる。
 CO,HC、そしてライトがクリアーできるよう調整・・。
 新車から初めての車検でライトの角度がずれていることは例外ではない。中古車ともなるとかなりの割合でライトの角度がずれている。ユーザー車検に持ち込む際には、調整のための最低必要な工具を準備したり、ライト調整のネジとライトの上下の関係をディーラーなどで確認したりするなどの準備が大切である。 

レストア

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写真は、VECTRAの収納庫の鉄板である。表面から見ると赤錆が発生しているだけに見えていたが取り外した後、裏側をハンマーで軽く叩くと写真のような穴ががあいた。
 また、鉄板の下部には錆の塊がまるで土のような状態になり蓄積していた。
 純正の鉄板は、おそらく防錆処理を施されてなく、塗装も薄い。
 今回ワンオフの収納庫の鉄板は、製作会社側で住宅屋外用防錆塗料で塗装を施し、その上に自動車用ウレタン塗装を4回塗りしている。さらに、溶接接合部、ビスの裏などには、変性シリコンでシーリングを施し錆対策を施している。錆は見た目の汚さだけでなく、強度も落としてしまう。
 輸入車、国産車に限らずビルダーには、防錆対策をしっかり行ってほしいものである。

レストア

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 ここ数週間、VECTRAの収納庫の鉄板の張替に追われている。アフター5を利用して連日の作業である。
 穴加工、シーリング、補強入れ、塗装・・・これらの工程を行い、作業的には大変であるが、車両が復元され美しくなっていくことは実に楽しいものである。
 本場アメリカでは、キャンピングカーの修理も大胆である。
 以前アメリカの友人が送ってくれたクラスAの修理は、雨漏りで膨らんだ壁の一部を修理するのに壁全面を取っ払い、骨組みだけにしていた。まず日本では見ることのできないレストアであった。
 そのような修理から比べると収納庫の扉くらいは、まだまだ可愛いものである。
 写真は、バンクに雨漏りを起こしたクラスCのレストアの過程。もちろん、アメリカでの写真である。
 やはり本国ともなると修理方法も大胆である。

 

メンテナンスの必要性

 NCの様々なコンテンツで述べているが、キャンピングカーはベース車両の満積載状態で常に走っている。キャンピングカーだからといって、ブレーキを強化したり、エンジンを強化したり、冷却能力を上げたり・・・ということはない。
 車両には、常に過負荷がかかる場合が多く、普通乗用車では発生しにくいトラブルが発生することがある。
 つい先日、あるクラスAを所有している方からの連絡が入り、後輪から走行中激しく音が発生するとのこと。また、ブレーキを踏んでも効きが極端に甘いとのこと。
 即在に車両を停止し、整備工場に来てもらい確認しするとブレーキパッドが磨り減り外れ、ディスクに接触し音が発生していたとのこと。
 原因は、ブレーキキャリパーのピストンの固着である。
 車重のあるキャンピングカーでこの手の故障は案外多い。
 普通車感覚で、下り坂でブレーキを多様した場合や長期に渡りキャリパーを点検、整備していない場合に発生する。
 10年経過している車両はぜひキャリパーのピストンの点検、整備、必要に応じて交換をお勧めする。

クラスCの全面塗装

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 金曜日の夕方から週末を利用した全面塗装が終了した。
 NCつながりの方々の協力のお陰で、予想以上に早く全面塗装が完了した。
 多数の改造を純正に近い状態に戻し、塗料メーカーのほぼ純白に近い白で塗装を行った。
 色の白さやメッキバンパー、ミラーなどをボディと同色で塗装することでひときは年式が新しく見える。
 塗装にかかった費用は、塗料が約3万円。ただし、一部溶剤などは残っているので実質は3万円を満たない。
 

クラスCの全面塗装

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 今朝から、複数名の方々のご協力により、ようやく足付け、マスキングが終了した。
 この車両は、多数改造されている。
 バンパーは延長されていたもの切断し取り外したが、この鉄部だけで100キロ近くあるのではないかというほどの重さ。
 また、ミラーはバンク部にステーを加工して取り付けられていたが、それが原因でバンク部に雨漏りを発生していた。
 これらを取り外し、本来の姿に戻す。この作業に時間をとられたが、夕方日が落ちる頃には足付けを終了。
 夜露を避けるためブルーシートで覆う。
 明日朝から、いよいよ全面塗装である。

猛暑を過ぎて・・・・ 

 今年は、猛暑が続いた。
 先日、ある国産車ディーラー方と話しをする機会があり、面白い話を聞いた。
 その面白い話とは・・・・
 「今年は、エアコンが壊れた・・・という理由で車を持ってくるお客さんがとても大かった。メカニックが噴出し口を測定すると12度だし、ガスも減っていない・・・・。特に故障しているわけでもない・・・・。」
 結局は、外気温度が高すぎて、車内が充分冷え切らず”エアコンが故障”したと判断し、ディーラーに持ち込むユーザーが多かったとのことである。
 最近でこそガス抜けによる不良の車両が少なくなってきた。その理由は、製品や技術が向上したことはもちろんであるが、オールシーズンコンプレッサーを回すタイプの車両が増えているのも1つの理由。コンプレッサーの中には、オイルも含まれておりコンプレッサーが作動することでオイルがまわり、潤滑する。言い換えれば、来年の夏まで一度もエアコンを作動させないことも、壊れるリスクがあるということである。古いタイプのキャンピングカーや輸入車などは、コンプレッサー保護やOリングからのガス抜けを未然に防ぐための手段の1つとして、秋・冬・春であっても時々エアコンのスイッチを入れコンプレッサーを作動することをお勧めする。