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1933 年型 パッカード

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前回はフォード モデルTのビデオをでしたのでもう1つクラシックカーのビデオを掲載します。

車は1933年、8気筒、740型、持ち主は101歳の女性(ビデオが作られたのは2011年)で、彼女は車が好きで、クラシックカーに関して非常に詳しい事が明らかです。  

エンジンの回転数を上げると快感を覚え、昔の車はそれぞれ異なる独特のエンジン音をしていたと話しています。  

エンジンオイル、スパークプラグは自分で交換し、クラシックカーを好む友達と一緒に過ごすのが好きだそうで、車を磨く日は尚更だそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=CHwwwJ83oWo

モデルT フォード 

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編集: ヘンリーフォードとモデルTに関するビデオを追加


次のビデオは100年前に製造されたモデルTに関する当時の様子です。
https://www.youtube.com/watch?v=S4KrIMZpwCY

ヘンリーフォードは自動車組み立て時間をそれまで他の会社が費やしていた10分の1に短縮しました。
モデルT は単純で、耐久性に富み、安価でした。 大量生産に力を入れていたヘンリーフォードは冗談で“どんな色でも選択出来ます、但し黒であれば”と言って居たそうです。
1909年に最初に作られたモデルTは現在の日本円に換算して約11万円(120円/$)でしたが、勿論、当時は高額でした。 ヘンリーフォードは従業員に1日600円の給料を払い、他の仕事に比べて高給でした。 
又、それまでの1日9時間から8時間労働に短縮し、そうする事により1日3交代で24時間の組み立て作業を可能にしました。 

当時の難しい経済状況の中で人々は国中から仕事を求めて集まって来ました。 モデルTの製造は1908年から1928まで19年間続き、最後の頃の車は最初の頃に製造された車に比べて相当変化されていました。

木製スポークが組み立てられた後はペンキが滑らかになる様に手でヤスリが掛けられ、現在のエンジンと比べると馬鹿げて居ると思われるほど簡単で、サイズは4気筒、2900cc、24馬力で、重量はモデルに依って異なりますが約1100Kg、最高速度は65-72Km/時、前進2速でした。

組み立てラインは2つに分けられ、ホイールやタイヤの組み立てが終わると別の場所で組み立てられたボデイーが乗せられました。

長年の間に多数のボデイースタイルが作られ、ツーリングカー、ロードスター、ロードスターピックアップ、タウントラック、クローズドキャブタウントラック、クーペ、2ドアー、4ドアー、センタードアー、ステーションワゴン、オープンカー等がありましたが、結局はモデルAに替わりました。

現在同様、完成した車は組み立てラインから出て来て、そのボデイースタイルは様々です。

19年の間に1500万台ものモデルTが製造されました。 1500万台目のモデルT は4ドアーのオープンカーで、色は黒ではなく、ヘンリーフォードも乗ってアッセンブリーラインから出て来ました。

エンジンスタートは手動でクランクをしなければなりませんでしたが、小さくて圧縮比が低い為、半回転もさせれば簡単に始動しました。

当時、自動車に乗る事は特別で、乗ること自体が楽しみでした。 それまでの手段の馬車等に比べて10倍速く行けましたが、当時の道路、特に田舎は最悪で、従ってモデルTはどの様な悪い条件にも耐えられる様に頑丈に作られなければならず、その点よく出来ていました。  多くの田舎道はデコボコの泥道で、町でも雪が降っても洪水が起きても乗り越えなくてはなりませんでしたが、モデルTはアンビリーバブルでどんな道路コンデイションにも対処しました。

このビデオに写っているモデルTが“現在走っている殆どの車のおじいさんの、おじいさんの、おじいさんのおじいさん”です。


次のビデオはヘンリーフォードとモデルTに関する長いビデオ(46分)です。
興味がある方はご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=VGWeQ2kIPKY

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危機一髪

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世の中には運が良い人、瞬間があるものです。 
ビデオを見れば明らかですが、心臓が弱い人は見ない方が良いかも知れません。

https://www.youtube.com/watch?v=lE-GZEUuF8g

エアコン用ガス(リフリジラント)充填   その2

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エアコンガス(134a)の充填の方法に関して最低限知っておくべき事を書きます。 R-12が使用されているシステムは部品交換無しには134aを充填出来ませんので注意して下さい。

エアコンシステムには高圧側と低圧側:
システムには高圧側と低圧側があり、車に装備されたACコンプレッサーでガスが圧縮される高圧側には低圧側に比べて細い配管が使われていて作動中は温度が高くなり、逆に膨張する低圧側の配管の温度は冷たくなります。 それぞれの配管にはガスの圧力を調べる事が可能なサービスバルブが付いていて、低圧側のサービスバルブは高圧側に比べて多少小さく、高圧側と低圧側の接続を間違えない様になっています。  

参考:
134aのサービスバルブとR-12のサービスバルブのホース接続ネジは異なり、異なるガスは注入出来ない様になっています。

エアコンガス(134a)充填器具(圧力ゲージ):
エアコンガスの充填は低圧側のサービスバルブから行い、充填するガスの量は低圧側並びに高圧側のガスの圧力をモニターしながら専用の充填器具を使って行います。 
https://www.google.com/search?q=google&hl=en&biw=1116&bih=579&tbm=isch&source=lnms&sa=X&ei=mmeEVYaVJ8zxoATJzLKQCw&ved=0CAcQ_AUoAg&dpr=1.5#hl=en&tbm=isch&q=AC+test+gauges

エアコンガス(134a)充填前の確認:
ガスを充填する際はエンジンを回転させてエアコンのスイッチをオンにし、ファンを最高回転に設定する必要があり、コンプレッサーのクラッチがエンゲージし、コンプレッサーが回転している事を確認する必要があります。 コンプレッサーのプーリーが回転していても、前面のクラッチデイスクがエンゲージしておらず、回転していない場合はフューズ、配線、ACスイッチの問題の可能性や、又はガスの量が少なくてシステムが最小限の圧力に達していない可能性もあります。

参考1
長期間エアコンを使用していなかったり、ドライヤーを交換したり、その他の部品を交換したりしますとガスが抜けてシステムに空気が入って仕舞っている場合があります。 この様な場合はバキュームポンプを繋げてエアー抜きをし、-14.7psi近くに下げた後でガスを充填する必要があります。

参考2
エアコンのシステムにはガスの他に潤滑オイルが入っています。 システムの修理や部品の交換をした際は、潤滑オイルの減りに応じて、134aにはパグオイルと呼ばれる潤滑オイルが必要で、此れはR-12システムの潤滑オイル(ミネラルオイル)とは異なります。

エアコンガス(134a)充填:
上に紹介した様なゲージ付き器具を使用して、低圧側/高圧側の圧力を確認しながら低圧側から充填を行います。 充填するガスの量はゲージに示される両圧力で判断しますが、その圧力は外気温によって異なります。 

私が行う際は、上のゲージ付きAC専用器具のホースを低圧側と高圧側に取り付け、更にガス(134a)の入った缶を取り付け、ファンを最高に設定して、エンジンの回転数を少々上げて(1200RPM前後)ガス充填を始めます。 外気温に依りますが、低圧側のゲージが30psi-45psiに達しますとガスが入っても圧力は一定を保ち、それに反して高圧側の圧力は上昇を続けますので、高圧側が210psi程度で止めます。 余りガスを入れ過ぎますとコンプレッサーに負担が掛かり振動を起こしますし、ガスが十分に膨張出来ない為に冷却効果も下がります。

ゲージ付きガス充填専用器具が無い場合は市販のゲージ付きガス缶を使用する事が可能です。  この場合、高圧側の圧力が分かりませんので入れ過ぎに成らない様に気を付ける必要があります。 低圧側の圧力が30psi-45psiに達した後、一定圧力を保持し始めたところで止めると良いでしょう。
https://www.google.com/search?q=google&hl=en&biw=1116&bih=579&tbm=isch&source=lnms&sa=X&ei=-YeEVcWiPNThoASkv5zYAg&ved=0CAcQ_AUoAg&dpr=1.5#hl=en&tbm=isch&q=R134a+refill+kit

注意:
ガスは高圧であると同時に、非常に冷たくて皮膚に飛び散ると火傷を受ける危険もありますので、法律に従い、安全面では細心の注意を払って、全ての作業(操作)を理解した上で行って下さい。

エアコン用ガス(リフリジラント)充填   その1

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今回の書き込みは日本に於いては果たして役立つか分かりませんが、何れにしても法律に従い、安全な方法で行って下さい。

ガス充填の必要性:
ダッシュボードのエアコンのファンが回っても冷たい空気が出なくなった場合はガスが抜けた事が考えられます。  当然、コンプレッサーが機能をしなくなったり、電気的接触不良、その他も考えられますが、冷却ガス(リフリジラント)が抜け出して僅かになっていたり全く入っていない事に比べて稀だと思われます。

最近の車のエアコンはガス漏れが起こり難くて長期間正常に使用出来ますが、以前は5年程度経つとガスの充填が必要な車もありました。 私が現在使用しているRVは配管の注入口近くの配管エルボウ(90度に曲がったアルミ管)にヒビが入って居り、新品に交換して漏れが止まりましたが、現在は2-3年に一度程度でガス圧を確認し、必要な場合は少量のガスを足しています。

リフリジラントの種類:
以前はR-12 と呼ばれるフレオンガスが使用され、このガスはオゾン層を破壊するとの事で1990年代中頃に使用禁止になり、その後はR134a(134a)と呼ばれるリフリジラントが使われています。 両者とも同じ様な缶の容器に入っていて、現在、R134aは自動車部品店やホームセンターで販売されていて簡単に手に入ります。 

R134a は1990年の後半は一缶$4前後で売られていましたが、その後急速に値上が上がりして$10を超え、更に5年程度前からカルフォルニア州では購入する度に$10の缶代を支払わされて、使った後の空缶を購入した店に持って行くと$10を返却して呉れます。
https://www.google.com/search?q=R134a+refrigerant&biw=1297&bih=666&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAgQ_AUoA2oVChMIlZS3jt-QxgIVRS-ICh3Ieg4u&dpr=1

R134aは種々の機能を持った缶、即ち注入が簡単に出来る様に注入ホースが付いていたり、圧力ゲージ付き、オイル入り、漏れ防止剤入り等が販売されていて、大きさも種々あります。 

リフリジラントの選択:
自動車メーカー又はモデルに依り異なりますが、1992年-1993年前後にリフリジラントがR-12 から134aに移行し、それまでのR-12 リフリジラント用のエアコンシステムにはR-12 を使用する必要があります。 134aとR-12 を混ぜて使用しますと凝固や分離を起こして圧力が上がりコンプレッサーを壊す原因になり、又、両システムに使用されている潤滑油は異なり、ドライヤーが機能しなかったり、シールを痛めてリフリジラントの漏れにつながります。 

R-12 システムが装備されている場合は134aシステム用の部品に交換した上で134aリフリジラントを使用する必要があります。 

リフリジラントが変更されて以後数年間、スオップミート等でR-12 が販売されていた非常に高価なR-12 を暫く使用した思い出があります。 又、R-12 システムにも134aシステムにも使用可能な特殊リフリジラントが販売されていた記憶があります。

重要な事は1993年型前後の車の場合はリフリジラントタイプがR-12 か134aであるかを確認する事が必要です。 RVの場合はRV自体が、例えば1995年型でもシャシー(エンジン)は1年前又は2年前の可能性もあり、R-12システムの可能性が大いにあります。

次回は134aリフリジラントの充填方法に関して書く予定です。

RV用フレッシ・ウオーター・ポンプ

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RVには飲料(洗面)用のウオーターポンプとエンジン冷却用のポンプの2種類が付いて居り、前者はフレッシ・ウオーター・ポンプ(Fresh Water Pump)と呼ばれます。 交換をする際に同じ様な大きさと形をしたフレッシ・ウオーター・ポンプの種類が多数あって選択が難しそうですが、ポンプの基本的な違いを理解すれば簡単に目的に合ったポンプを選択する事が出来ます。 しかし、間違ったポンプを選択すれば後悔、又は買い替えをさせられる事もあり得ます。  

ネットキャンパーのメンバーからリクエストがありましたので、今回はポンプの種類、選択方法、悪いポンプの選択の例、アキュミュレーターの使用、ポンプの騒音の問題等に関して書きます。

A. 製造メーカー
シュアーフロー(SHURflo)とフロージェット(Flojet)の名前が長年RV用のウオーターポンプとして一般的ですが、数年前からRV牽引装備やオイル潤滑ポンプで名が知られているレムコ(Remco)も加わり、RV用フレッシュウオーターポンプの殆どがこの何れかだと思われます。  上の写真にはそれぞれの会社別に、多数ある中から選んで一部のポンプモデルを表示しました。

B. 種類
ポンプの種類は多数ありますが、基本的に電圧、流量、水圧の3種類のスペックを見極める必要があります。 全く同じ形状をしていても、内部のモーターやポンプ部品が異なりますと機能も異なります。 製造時期や販売会社に依り全く同じ機能のポンプでも部品番号が異る場合もあります。
• 電圧
RV部品店で購入する場合は大体12Vが主で問題はありませんが船舶用の24Vや115VACもありますので、ネットで購入する場合は注意が必要です。
• 流量
1 GPM (ガロン・パー・ミニッツ)即ち1分間に約4リットルから20リットル(5.7 GPM)前後までの量の水を流す機能を持つポンプが一般的です(配管のサイズや長さ、その他の条件でスペック表示流量より低くなる)。  ポンプ購入の際にこの数値は最も重要で、勢いの良いシャワーやシンクの蛇口から豊富な水が出る事を期待したい場合は4.5 GPM前後以上の流量が好ましく、一般的なRV(クラスAやクラスC)の標準装備(新車装備)のポンプは3 GPM前後又はそれ以下の場合が多いと思われます。 小型のRVで小さなフレッシ・ウオーター・タンクが装備されている場合は2 GPM程度の小さな流量のポンプで十分で、大きな流量のポンプを付けても相応の水の量がありませんので無駄です。  流量の大小は価格にも大きく影響し、大流量のポンプは高価です。
• 水圧
40 PSI (ポンド・パー・スクエアー・インチ)即ち、水を押す力が約2.8気圧からから6.9気圧(100 PSI)前後まで種々のポンプがありますが、この数値も流量とは異なる意味で非常に大切です。 多くのポンプは定圧ポンプ(Fixed Pressure)で、圧力センサーに依って規定の圧力に達しますとポンプのモーターは自動的に停止、圧力が規定より下がりますと再起動して水圧を一定に保ちます。 
より高価なポンプの中にはVSD (Variable Speed Drive) と呼ばれる必要流量に応じてモーターの回転数が変化するタイプがあり、流れが小さい時は“コロ ‐ コロ ‐ コロ”の超低回転になり、ポンプの音は耳を澄まさないと聞こえません。
圧力は全ての蛇口を閉じた状態での数値ですので、蛇口を開けば水圧は下がりますし、水が流れている状態ではスペックの圧力より可也下がります。 従って、勢いのよいシャワーやシンクの蛇口から豊富な水の量は圧力とは余り関係が無く、むしろ流量に大きく関係します。 圧力が高くても価格には殆ど関係ありません。

参考: 外部の水道管からホースを使ってRVに繋げる場合は必ず(絶対に)専用の圧力レギュレーターが必要です(写真下)。 家庭、RVパーク等の水圧はRVには高過ぎる高圧の場合も少なく無く、直接ホースをつなげますとRV内の配管から漏れを起こしたり、場合に依っては破裂を起こす可能性もあります。 通常、RV専用圧力レギュレーターは50 PSI(3.5気圧)前後に設定してあり、以前は60 PSI(4.1気圧)以上は危険とされていました。  RV用のレギュレーターを使用しますと多少流量が落ちますので、左下の家庭用の3/4インチレギュレーターを使用する人もいます。

C. 選択方法
既に分かって頂けたと思いますが、電圧、流量、水圧のスペックを比べて、RVが搭載しているフレッシ・ウオーター・タンクの大きさ、使用方法、その他個人の好みでポンプの選択が変わって来ます。  フロージェット製のポンプの水圧は50 PSI以下ですが、シュアーフロー製は60 PSIを越す物もあり少々気になります。 恐らく、昔は50 PSIが限度とされていた圧力が最近のRVは材料や加工の進歩を遂げて問題は起こらないものと思われます。 一応、圧力には気にする必要があり、古いRVには50 PSI以下を選択した方が無難かも知れません。 配管は見え難い所にありますので水漏れに気が付くのが遅れる可能性もあり、水漏れはRVの大敵です。
既存のポンプを交換する場合は、ポンプの配管ねじサイズ、方向等も考慮し、同じ製造会社の物を購入するとより作業が楽な場合もあるかも知れませんが、配管状況に適応出来る様に異なる交換ジョイントのセットがポンプに含まれているのが一般的です。 

蛇足: 私は約10年前に購入したフロージェットの4.5GPMのVSDを使用していますが、勢いの良いシャワーを好みますので、シュアーフローの5.7GPMに交換を考えています。 しかし、水の勢いが強いとそれだけ早くタンクの水を使い果たして仕舞いますので考え物です、長いシャワーが使えなくなります。

D. ポンプの悪い選択例
上の写真の左側の一番最初に表示されるフロージェットのポンプの圧力は100 PSI (6.9気圧)、流量は2 GPM (7.6 リットル/分)で、価格が安い事を理由にこの様なポンプをRVに取り付けて仕舞いますと大変な事に成りかねません。 流量は2 GPMと小さいので蛇口を開ければ水圧は直ぐに下がりますが、問題は全ての蛇口を閉めた時の水圧です。 例えポンプの電源を止めても暫くは高圧が続きます。 之を繰り返して居れば水漏れが始まっても不思議ではありません。

E. アキュミュレータータンク
配管にアキュミュレータータンクを加えますと、定圧ポンプが頻繁にオン/オフを繰り返す耳障りな音の問題は解決します、即ちポンプが回転を始めなくてもアキュミュレータータンク内に蓄えられた圧力でしばらく水が流れます。 VSDタイプのポンプの場合も大きなアキュミュレータータンクの場合は効果がありますが、定圧ポンプほどの効果(違い)ではありません。 写真には2種類の一般的にRVによく使われているアキュムレーター タンクが表示してありますが、上の黒いタンクはRV専用に作られた物でポンプとほぼ同じ位の大きさす。 高価を十分発揮するには少々小さ過ぎる為に2個付けている人もあります。 大きな青いタンクはポンプの約10倍の大きさでRV用では無く、家庭の温水ボイラー用の物ですがとても効果的で私も満足して使用しています。 

F. ポンプの騒音の問題
ポンプの種類によりモーター音が大きな物と静かな物がありますが、音は振動に依って発生しますので、振動が起こらない様にする事である程度解決します。 ポンプと取り付け場所との間にスポンジ(柔らかいゴム)を入れる事で振動が吸収され、音は小さくなります。 この場合、ポンプ取り付けねじを余り強く締め過ぎるとスポンジの効果が少なくなります。 振動しない様に配管を縛り付ける事も効果があります。  長年使用したポンプの音が大きくなった様に感じられる場合はポンプの寿命が近付いたよりも、寧ろ弛みが増して震動の余地が増し、その結果の震動音が大きくなった可能性もあります。

ウオーターポンプは耐久性が高く、普通に使用していればそれほど簡単には壊れません。 フレッシウオーターに関連した問題の多くは配管の緩みから空気を吸い込んで水圧が上がらない為に水が出なくなったり、フィルターに目詰まりを起こしたり、チェックバルブに異物が付着して流れが悪くなったりします。

ウオーターポンプ交換の多くの理由はポンプ自体の故障では無く、流量不足を解消する為にオリジナルのポンプから流量の大きなポンプへの買い替えだと思われます。

参考:  日本では“SHURflo”をシャフローと呼んでいる様ですが、私は之まで“シュアー・フロー”と読んでいます。 “シュアー”は“Sure”で、“確実な”、とか“信頼出来る”の意味で、“flo”は流れる、即ち確実に流れて信頼が出来るポンプからその名を付いているのだと思っていました。  確認した事はありませんし、シャフローと読んでいる人の記憶もシュアーフローと呼んでいる人の記憶もありません。  英語式に読めばシュアーフローですが、名前ですから実際はシャフローが正しいのかも知れません。

トウバー(牽引棒)並びにトウド接続/取り外しの作業

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最近、トウド牽引に関して書きましたし、以前も何度か書いています。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=599
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=151

今回はトウバー購入の視点から、トウバーと、トウバーの接続/取り外しの作業に関して書いてみたいと思います。

A. トウバーの種類:
トウバーの種類には色々あります。 ヨーロッパ式とアメリカ式、強度的に軽量の簡易タイプやクラスⅢ(5000ポンド=2300Kg)/クラスIV(10000ポンド=4500Kg)、ボールヒッチと2インチ角挿入タイプ、その他トウバー製造メーカー固有の接続金具が装着されています。

トウバーは昔から在りました(当然)がチューブやアングル材等を曲げて作った物が主でした。 トウドが1980年前後から急にポピュラーに成り、1980年台半ばに一方のアームが伸縮出来て牽引をしない時はトウドの全部に横向きに折りたためるタイプが登場、それまでの固定した形状のトウバーに比べてトウドに接続も容易に成りました。
同じ頃に、左右のアームの伸縮可能なトウバーを折りたたんでRVの後部に収納するタイプも登場、1990前後には7-8社がこの伸縮型トウバーを製造、どれも同じ様に売れて居ました。しかし、その後RV産業が停滞した時期に消滅した会社もあり、現在はこのタイプ(RVの後部に収納)の80%以上はブルーオックス製と思われます。 その理由はブルーオックス社は一連の牽引関連グッズを製造し、特に種々のベースプレートの販売を始めて牽引装備選択を簡単にした為だと思われます。 ベースプレートの数は異なる自動車メーカー、モデル、年式用に恐らく数百種類を製造していると思われます。
http://www.blueoxtowbars.com/

以前はトウド前方収納型のトウバーを良く見ましたが、最近は殆どがブルーオックス製のRV後部収納型です。 

トウドを牽引して走行中にトウバーが外れたり壊れたりすれば大事故につながる可能性が髙いのは当然ですし、接続部分の遊びが大きいと前後左右に余分の大きな力が生じて危険な状態になる可能性が出て来たり、トウドの摩耗を早めたり、安全運転にも影響を起こします。 
トウドを牽引して走行中にトウバーが外れたり壊れたりすれば大事故につながる可能性が髙いのは当然ですし、接続部分の遊びが大きいと前後左右に余分の大きな力が生じて危険な状態になる可能性が出て来たり、トウドの摩耗を早めたり、安全運転にも影響を起こします。 
日本では海外から輸入されたトウバーが多く、送料を軽減する為にプレス加工をした金属板やアングル材をネジで組み立てるタイプも多いと思われますが、全てのトウバーのねじが緩んで居ない事を時々確認する必要があります。

上のイラストの説明:
2種類のトウバー、即ち現在多くのRVerが使用しているアーム〝伸縮RV後部収納タイプ”(上左)と〝簡易タイプ”(上右)の比較が説明してあります。
〝伸縮RV後部収納タイプ”はレバー(リングやボタンを押すタイプもある)を押せばアームが伸縮する事が出来ますので接続時にトウドを正確な場所に停める必要はありません(中左)。 此れに対して〝簡易タイプ”は左右前後、正確な位置に駐車をしませんと接続用ピンが入れる穴が一線上に並ばない為に、何度も前進後退を繰り替えしたり無理をして接続する様な事に成ります(中右)。 
〝簡易タイプ”のトウバーでも可能ではありますが、牽引RVとトウドとの間に角度がある場合でも〝伸縮RV後部収納タイプ”でしたら左右のアームの長さを自由に変える事が出来ますので、簡単に接続する事が出来ます(下左)。

B. トウド接続:
トウドを牽引する際は、トウバーの接続以外に、トウドのブレーキライト、トウドの補助ブレーキの準備も必要ですが、今回はトウバー接続/離脱に的を絞ります。

トウド牽引を何度か繰り返しますと当然の事であり、又RVerはそれぞれ特異な方法で行っている方もいらっしゃるかも知れませんが、私が〝伸縮RV後部収納タイプ”を使って毎回行っている順番を書きます。
1.RVの後ろに、トウバーの左右のアームとも接続出来る範囲の位置にトウドを停車させる。  この場合トウバーが接続出来さえすればRVとトウドは一直線上に無くても、即ち異なる方向を向いていても全く問題はありません。

2. RVとトウドの向いている方向は自由ですが、バーの長さは出来るだけ同じ(10cm以内)ですと接続後にトウドを後退させる事で簡単にアームはラッチ(固定化)します。 異なるアームの長さ(ラッチされて居ない)の状態でも牽引を始めますとトウドが1-2回左右に蛇行した後アームは伸びた状態でラッチ(固定化)しますが、蛇行をする事で無理な力も掛かりますし、車や人と接触事故を起こしたり、急ブレーキが必要に成ればトウドはRVに追突状態になりアームを曲げたり壊したりする可能性も起きます。 従って、私は走行を開始する前にアームをラッチさせています。

3. アームが長い方にハンドルを切って左右のアームの長さを同じにさせる積りでトウドを後退させますと、通常一度で左右のアームがラッチ(固定)します。 片側だけが固定した場合は何度か切り返しが必要になりますが、助けを借りて固定した方のレバーを押さえてフリーにすれば前後に移動出来る距離は大きくなり、簡単に両方のアームを固定する事が出来ます。 

4. 安全ケーブル(チェーン)、トウドブレーキ用電気ケーブルを接続します。
一つ気を付ける必要がある点は、安全チェーン(ワイヤー)をアームが短い状態で繋げて十分な余裕無い場合、アームが完全に伸びず、固定させる事が出来ません。 この状態で走行をしますとトウドは左右に大きく蛇行を続けます。

5. キーをイグニッションに差し込み、通常アクセサリーの位置にしてハンドルが自由に回転する状態にし、トウドの補助ブレーキ点検、ブレーキライト/方向指示灯/パーキングライト等が正常に機能をしている事を確認し、車メーカーの指示に従ってギヤーをニュートラルの状態にします。

C. トウド離脱:
〝簡易タイプ”のトウバーを使用している場合は、RVとトウドが直線状態になってから停止する必要があります。 曲がった状態で〝簡易タイプ”のトウバーを外すと抵抗が大き過ぎてピンはキツクて抜くのが難しく、特にカーブやUターンが出来ない事が分かってからのトウバーの取り外しは最悪で、悪夢です。 

1. RVとトウドが直線状態で停車が好ましいのではありますが、〝伸縮RV後部収納タイプ”のトウバーを使用している場合は必ずしもその必要はありません、短く成りたがっている方のアームのレバーを押しますとトウバーに掛かっている無理な力が無くなります。

2. アームが自由になった状態で最初にサイドブレーキ(パーキングブレーキ)を引きます。 ブレーキを掛けずにウッカリ、ピンを抜いて仕舞いますとトウドは逃げ出して仕舞う事もあります。

余談:
アメリカにはサイドブレーキやパーキングブレーキの事をイマージェンシーブレーキ(緊急ブレーキ?)と呼ぶ人が昔は沢山居ましたが、最近はどうなのでしょう?  トウドの場合はイマージェンシーブレーキに成らない様に注意が必要です。

D. 最後に:
トウバーの動く部分に時々シリコンオイルを付けますと、特に砂利道等走行時には砂埃での摩擦に依る摩耗が減ります。 摩耗は主にピンで起こりますのである程度摩耗すればピンの交換も可能ですし、ブルーオックス社の場合は全ての交換部品が販売されています。 

牽引をする場合は安全性が重要ですし、〝簡易タイプ”と〝伸縮RV後部収納タイプ”では利便性が全く異なります。 少々高価ではありますが、一度買えば一生使えますので〝伸縮RV後部収納タイプ”の購入をお勧めします。

余談:
日本では、トウド牽引には牽引免許が必要と思われますが、アメリカでは必要ありません。 乗用車の免許を持って居れば殆どどんなRVでも運転が出来ます。 40フィートまでのクラスAは乗用車の免許で乗れますし、大型フィフスホイール(牽引)も乗用車の免許で乗れます。

ラバーネッキング(Rubbernecking)

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数日間出掛けて来ました。  現在、ガソリンの価格が下がって居る為(?)高速道路は車が多く、小さな事故でも渋滞に繋がります。

上の写真は、高速道路に平行して走っている直線の道の真ん中で一台の車が仰向けになっていて、パトロールカーが4-5台と消防自動車が事故処理をしていた情景です。  

数回前のブログで“ラバーネッキング”と言う言葉を紹介しましたが、今回もその為に渋滞が起っていました。 事故現場は高速道路外で、渋滞を起こす必要は無い筈なのですが、 “ラバーネッキング”の為にノロノロ運転の有様です。

事故は絶対嫌です。 しかし、RVを楽しむ中で交通事故とは背中合わせです。 事故を起こしたり、巻き込まれれば、お金は掛かりますし、運が悪ければ痛い目にあったり、最悪の場合はRVを止めなければなりません。

事故に巻き込まれない為には、運転中に幾つか心掛ける事柄があります。
1. 他の運転者を優先させる
先を急ぐ為に頻繁に車線を変更したり、割り込みを繰り返す運転者が居ますが、その様な運転がやり易い様にそれらの運転者には譲る運転を心掛けましょう。 常に他の運転者に道を譲る気持ちで運転をするとムカツク事は無くなります。 昔は私も青くて、嫌がらせでもされれば決して負けてはいませんでしたが、これほど危険な事はありません。 当然ですが、高速道路等で安全に車の流れに乗る為には、特に大型RVを運転している場合は、速度を増して少々豪快に割り込みが必要になる場合もあります。 速度を下げたり、躊躇をすれば返って危険な状態を作る結果になります。

2. 自分の車の周りの様子を常に知る
突然の反応が必要な場合、例えば急に左側から自転車が出て来た場合に、急ブレーキを掛けても間に合わなかったり、後続車に追突される可能性があります。 しかし、周りの様子が分かって居て、ハンドルでかわした方が事故を避ける確立が高い場合が少なくありません。 後続車が居る場合に急ブレーキを掛けますと、後続運転者の運転操作に頼る事になり、追突される可能性が出て来ます。 そう成らない為には常時バックミラーを使用して周りの様子を知る必要があり、慣れて来れば無意識の内に周りの状況が分かる様になります。 バックミラーの位置は前の方に突き出して居ればいるほど死角が少なくなって効果的で、タクシーに付けてあるバックミラーは最高です。 

3. 危険な状況から離れる
• 車の流れに乗れない車、即ちスピードの出し過ぎは勿論、他の車より極端に遅く走るのも危険です。 制限速度が60Km/時の場所で流れは80Km/時の場合は頻繁にあります。  混雑をして居なければ20Km/時程度制限オーバーをして走行しているのが現実です。 制限速度は守る冪でも他の車、即ち流れを無視して走ると事故を起す可能性が高くなり、かと言って20Km/時の速度オーバーを続けるのもどうかと思います。 
日本の制限速度標識は殆ど全てが明らかに低過ぎと思われます。  制限速度を超えての走行が当然で、速度制限を常に守って運転している人は安全運転を知らない、又は無視して運転している状況です。 現在の制限速度を一律20Km/時上げれば事故は減ると私は考えています。  本来は、制限速度表示に近い速度で走行し、運転者の判断で危険であれば速度を落す冪で、制限標識は高い速度にし、危険な箇所には警戒標識や補助標識を使えば良いのですが。  

参考:
決してお勧めする訳ではありませんが、私は日本の高速道路を走行する際は通常10Km/時オーバーで走行しています。  この速度で走行しても(直線の場合)多くの乗用車は勿論、観光バスの半数は追い越して行きます。 

• 走行中に目立つ運転、即ち極端に早くブレーキを掛けたり、急なブレーキを掛けたり、速度が一定しなかったり、蛇行したり、その他周りの人がいる事を無視して自分だけの道路の積もりで運転している人が居ますが、この様な車からも出来るだけ早く離れた方が安全です。 自分自身だけの場合は事故を避ける事が可能でも、他の人が巻き込まれて仕舞えば、それに巻き添えになる可能性が出て来ます。

4. 事故が起りそうな場所では必要以上に安全運転
• ショッピングセンターやホームセンターの駐車場では極力を速度を下げて走行し、特にバックをする場合は尚更です。 又、バックをする場合は後方は勿論、常時左右から来る車にも注意が必要で、それにはバックミラーを使用するのが一番確実です。 首を回して後ろを見たり左右を確認するとどうしても見えない場所や時間帯が出て来ます(免許取得時は例外、運転に慣れて来たら現実に即した安全運転に切り替え)。  

• 私はスクーターで出歩きますが、後ろから私のスクーターの横をスレスレに追い越して行く車が時々居ます。 余程私の運転を信頼して呉れている(?)のだと感心します。 自転車やオートバイ等の2輪車を追い越す場合は少なくとも2m、大型車RVで追い越す場合や速度が高い場合は風圧も考えてそれ以上の距離を離して追い越す必要があります。

参考:
アメリカでは、高速道路の路肩で何らかの理由でパトロールカーが駐車している場合は、大型車両は車線を変更して駐車をしているパトロールカーから離れて走行するか、又は車線変更が出来ない場合は徐行をする事が法律で義務付けられています。  故障をして駐車している大型車や工事関係者の車がある場合も同様に車線変更をするのが、大型車(RV)の一般的な走行マナーです。

5. 遠くの様子を知る
これは経験を積んだドライバーは誰でもしていることですが、常に可能性を考えて(先を読んで)運転をする事は事故を避ける良い習慣だと思います、即ち距離だけに留まらず時間的にも先の事を考えて、先の見えないカーブでは例え速度を落とさなくても前方に事故車や落石があっても対処出来る心構えで運転をする事も大切です。

6. 最後に
当然ですが、事故が起る原因には2通りあり、1つは自分の過失、もう1つは他の運転者の過失です。 従って、事故を完全に避ける為には、自分の過失で事故が起きない様にするのは当然ですが、他の運転者の過失の場合、即ち未熟であったり、不手際な運転(携帯使用、居眠り、、無謀運転、その他)をした場合も巻き込まれない様な運転をする必要があります。

兎に角、RVを運転する人は、RV意外を運転する場合も含めて、安全運転を心掛けて快適な運転を楽しみましょう。